[続]ぎょぎょぎょらん

ただいま明太子づくりに挑戦中。

材料は マグロの魚卵ですが。

白子が(多めに)交じってますが。

 

 

 

魚卵たちを下処理&冷凍した翌日。

帰宅後に取り出してみると、

冷蔵庫の冷却レベルをMAXにしてた甲斐もあり、きちんと凍結されてたみたいだ。

コチコチの魚卵たちを解凍し、下漬け開始。

 

――下漬け手順の覚書――

材料:下処理後の魚卵・下漬け用液(酒・塩)

1.下漬け用液に使う酒で魚卵をさっと洗う。酒は捨てない。

2.1の酒と塩を合わせて火にかける。アルコールがとんだら冷ます。

3.密閉容器(チャック付きの袋が望ましい)に魚卵と冷ました下漬け用液をいれる。

4.一晩放置。

 

残る工程は整形と本漬け。

 

そして今日、いつもよりちょっと早起きした。

下漬け処理した魚卵を味見してみると…

おおお、ぽい。ぽいぞ。

スーパーとかで売ってる味付きたらこの味がする!

とテンションが上がり、次の工程である整形開始。


てことで、朝一でやったことが魚卵をザルに並べる作業。

 

――整形手順覚書――
材料:下漬け後の魚卵
1.魚卵を下漬け用液から丁寧に取り出す。
2.卵管の部分を下にしてザルに並べる。
3.ザルごとラップし冷蔵庫へ。
4.10時間程放置。

 

魚卵臭の漂う手を念入りに洗い、活動へ。

若干かけ足で帰宅後、本漬けの工程へ入った。

 

――本漬け手順覚書――

材料:整形後の魚卵・本漬け用液(酒、柚子…はないのでレモンでいいでしょ、唐辛子粉=カイエンペッパー、醤油、砂糖、出汁…ここでは貴重な顆粒本出汁を活用)
1.レモン・砂糖・醤油・カイエンペッパーを合わせておく。
2.酒を火にかけアルコールをとばし、出汁を合わせる。
3.2が熱いうちに1へ投入。冷ます。
4.魚卵と本漬け液を密閉容器に投入。
5.1週間以上放置。

 

ふふふ、これで明太子ができるはず。

失敗したら…成功の元さ。挑戦あるのみ。

 

こんな手間がかかることをやってみようなんて思うのも、

きっとここにいる間だけなんだろうなぁ。

素晴らしきスローライフ。

 

美味しい明太子ができますように。

ぎょぎょぎょらん

娯楽施設やお洒落なカフェがあまりないこの国で、

街に出掛けたときの楽しみはマーケット散策だ。

マーケット=市場には不細工な野菜や果物や山で採ってきたような草が

季節ごとに顔ぶれを変えて並んでいる。

曲がったナスも、熟しすぎたバナナも、どう見ても雑草な山菜も、

皿に盛られて、段ボールの切れ端に値段が書かれている。

売り子はだいたいおばちゃんで、

「フレッシュ!」「ナイス!」と客に呼び掛ける。

 

たいてい魚介類のコーナーが隣接されており、そこを見るのも面白い。

色鮮やかな海水魚が横たわっていたり、数匹の川魚が蔓でくくられてぶら下がっていたり、貝が山積みされていたり。

買うのはなかなか勇気がいるが…

 

首都のマーケットは港が近いため、魚介類が特に充実している。

ウニがパックいっぱいに入って300円とかで売られているし、

ナマコとか海ぶどう(もどき)などの変わった食材も手に入る。

 

そして先日のこと。ある食材を見つけた。

魚卵だ。

大型の魚が丸ごと売られているコーナーを歩いているときに見つけたのだが、

ここの人って魚卵とか食べるんだなぁ。

売り場のおじちゃんによると、キハダマグロの魚卵だそうだ。

ソテーだかボイルだかして食べるらしい。

白子とごっちゃになって売られていたが、袋いっぱいで(1㎏くらい?)300円ほど。

安い。そしてこんなにいらん。

とは思ったけれど、そのときは友人とホームパーティーの買い出しで来ており、

彼が好奇心旺盛な人間でもあったため、

2人してチャレンジ精神丸出しで大量の魚卵を購入した。

見た目はかなりグロテスク

他のメンバーから「なぜそんなものを?」と冷たい目で見られたが、

簡単に下処理して焼いただけのものを皆で食べてみると、

これがなかなか美味かった。

ご飯にのっけたら、完全に焼きたらこ。

大量にあったが見事消費しきった。

 

さて、この魚卵を目にしたときから考えていたこと…

明太子作れるんじゃないの?

マグロだし、粒はちっちゃいけれど、それっぽいものはできるはず。

明太子、大好きなのだ。

食べたい!早速材料揃えよう!

 

てことで本日、活動後にダッシュでひとり首都のマーケットに向かったのだ。

片道1時間かけて。

おじちゃん、雑にスーパーの袋(穴あき)に魚卵を直に入れるもんだから、

ナニかの液体が滴る滴る

のは前回購入したときに学習していたので、破れてない袋を持参。

魚卵と料理酒の代わりに購入したウォッカを手にぶら下げて帰宅。

ウォッカ、375mlで魚卵の5倍以上のお値段

痛い出費である。

てゆーか、ウォッカで代用してもよかったのだろうか…

なにはともあれ、材料は揃った。

 

早速シンクに魚卵を広げる。

部屋に充満する生臭いかほり。

まずは下処理しないとね。 

 

――下処理手順の覚書――

材料:魚卵・下漬け用液(酒と塩)

1.魚卵は2本で1セットになってるので切り離す。白子をがあったら別にしておく。

2.切り口から魚卵がこぼれないよう丁寧に洗いながら、太い血管やまとわりついてる薄い膜をできるだけ剥ぐ。皮を破らないように。

3.塩を振って冷蔵庫で1時間放置。

 

ここで思う。

むむむ、魚卵より白子の割合が多いではないか。

前回は魚卵ばかりだったのに。

商品の内容や品質が一定しないのもこの国ならでは。

かまわん、一緒に漬けてしまえ

 

シャワーしたり洗濯物をやってる間に1時間が経過した模様。

魚卵(&白子)から出てきた水分をさっと洗い流す。

さて、下漬けだ。

と、ふとあることに気付く。

アニサキス。寄生虫だ。

摂取すると激しい腹痛や嘔吐を引き起こす恐ろしいやつだ。

加熱や冷凍で死滅するらしい。

 

以前購入したときはおじちゃんが冷凍庫から出してきたものだったのだが、

今回は他の鮮魚とともに店頭に並べられていたものだ。

もし仕入れたばかりのもので、一度凍結されたものでないのならば、

寄生虫が生きている可能性がある。

念のため一回冷凍したほうがいいな…

我が家のワンドア冷蔵庫のちっさい冷凍スペースでしっかり凍結されるかは微妙だが。

すぐに下漬け調理に入りたいところだが、安全第一。

はやる気持ちを抑え、魚卵たちを冷凍スペースへ。

冷蔵庫の冷却レベルを5から7(MAXレベル)にスイッチ。

 

炊きたて白ご飯に明太子を想像しながら、

今夜はもんもんと過ごすことになりそうだ。

口笛はなぜ~?

ここの人達って、

誰かを呼んだり、注意を向けるために口笛を吹く…のではなく、

歯の間から息を押し出すように「シィっ」、とか

口をすぼめて唇を吸いこむように「チューッ」

ってやるのだが、なんというか、日本だと絶対失礼にあたる行為じゃん。

だから最初はすっごく不愉快で、

これやられたら、意地でも振り向いてやるもんかって。

 

だけど、ときたま反応してしまうのだ

だってしつこいんだもの。振り向くまで延々とやられるのだ。

そして、これがまたよく聞こえるのだ。

けっこう離れた場所でも、「シィっ」「チューッ」ってはっきりと。

 

活動先では、周りは一緒に活動する仲間ばかりだから、

「シィっ」って聞こえたら振り向くようにしている。

無視し続けるのはやはり感じが悪すぎるし、

彼らにとってそうやって人を呼ぶことは行儀の悪いことでもなんでもなく、普通のことだから。

 

ただ未だにこれで呼ばれるのはいい気持ちがしなくて、

街や道を歩いているときは無視してしまうことが多い。

日本人が歩いてるのが珍しいってだけで気を引こうとしてくる輩もいるので、

余計に反応したくないのである。

そんな自分を、ちっちゃいなー、とも思うけど、どうも慣れないのだ。

 

さて、昨日のこと。

活動が終わっていつも通り徒歩で帰宅中、

その日はやたらとあの音がする。

「シィっ」「シィィーっ」

「チューッ」「チュチュチューッ」

なんなのだ。

ちょっとイライラしてしまった私は意地になった。

 

絶対振り向かん。

 

それでも呼ばれる。

今日は妙にしつこいぞ。

 

ようやく自宅に帰り着く。

シーシーチューチューがうるさくて、

いつもより早足で歩いたせいか、足がパンパンだ。

どさっと重たいリュックを置いて、一息ついたときにその理由に気付く。

 

チャックが全開だった。

 

モノを落とさなかったのが不思議なくらいぱっくりと。

あぁ、だからか。と納得したのと同時に、

チャック全開のリュックを背負って、しかめっ面で歩き続ける自分の姿を想像し、

ものすごく恥ずかしくなった。

 

きっと私に呼びかけた人々も怪訝に思ったに違いない。

もう少し愛想よくしないとなーと苦笑い。

いやでも、「開いてるよー!」って言ってよ、そこは一言。

 

あぁ、恥ずかしい。

 

そうそう、先日仕込んでおいたバナナの猿酒を味見してみた。

ちょっと酸っぱいかな。でも、安いワインの味ってこんな感じだった気も…

一応、アルコール感はある。

 

酸味の強いその飲み物は、

その日の憂さは晴らしてくれませんでしたとさ。

とある小さな島国は

どんより曇り空。

ここ数日、晴れ間を見ていない。

これから夏になろうとしているのに、

いや、もう夏に切り替わっているはずなのに、肌寒い日が続く。

 

この国はいくつもの島々からなっており、

首都のある一番でっかい島は東側と西側でがらりと気候が異なる。

東側は雨の多い地域。年中湿度高め。

西側は日照りの多い地域。年中乾燥気味。

 

ちなみに私が住むのは東側の地域だ。

まー洗濯物の乾かないこと。

 

さて、夏なのに肌寒いこの異常気象はやはり地球温暖化のせいなのか。

いや肌寒いんだから別問題かしら。

 

それはさておき、職場のある現地スタッフは、

温暖化の影響により、

東側はより雨が多く降り、西側はより雨が降らなくなるだろう。

と言っていた。

これは一般的に認識されている地球温暖化による影響のひとつであるが、

実際にここ数年でこの島の東西の気候の差は大きくなっているそうだ。

これ以上に大雨または日照りが極端になれば、

ただでさえ未発達なこの国を支える漁業や農業の行く末が懸念される。

 

地球温暖化問題は騒がれ始めて久しいが、

これだけ規模の大きい問題となると、

解決することなんてあるのだろうか…と思ってしまう。

 

近隣のとある小さな島国は、海水面上昇により沈みそうだという。

世界は焦る。騒ぐ。

そして、対策を練る。

それがどの程度の効果を上げるかは不明で、

そもそも有効なのかも不確実で、

それでも何か対応しなければならない。

人類の未来を守るため、世界の一部の人々は必死になる。

 

…が、当の本人達はどうか?

今にも沈みそうな小さな島国の住民たちである。

私自身が彼らの生の声を聞いたわけではないし、

現場を目にしたわけでもないのだが、

ある知人の話によると、彼らはその問題に対し、

世間が騒ぐほどには関心がないのだという。

その知人は実際に現地へ出向き、問題に取り組んでいる人間の一人である。

 

彼らは一応知っているのだ。

自分達の住む国が沈んでなくなりそうなことを。

そして、

そうなった場合に、近隣諸国が移住先となり自分たちを受け入れてくれることも知っている。

だから気にしていないのだそうだ。

島がなくなれば、別の場所に移ればいい。と。

 

これに対し、

住民たちに危機感がなさすぎる、とか、

楽観的すぎる、とかっていう批判的な気持ちはない。

たぶん彼らがそのように考えるのは、

もっと別の焦点から、もっと単純にこの問題を捉えているからではないか、

と思うのだ。

 

ほんとのところは知らないが、

きっと先祖代々受け継がれてきた土地がなくなることは悲しいだろうし、

こんな小さな島出ていきたい、なんて思ってることはないだろう。

ただ、たとえそれが人為的な要因で引き起こされたものであったとしても、

大自然の力には敵わないことを知っているからなのではないだろうか。

先進国と呼ばれる国で生活する人々よりも、

ずっと自然に寄り添った生活をする彼らだから。

 

きっと彼らは住み続けるのだろうと思う。島が消えるその日まで。

 

では、このような強大な力に挑むことはもはや無意味なのか?

と言えば、それはもちろん違ってて、

問題解決のために奔走することも、

これはこれで自然と向き合うひとつの形であり、必要なことであると思う。

私たちがここに生きている限り。

 

世界各地に極端な気象現象を引き起こしている地球温暖化。

それは人類の心にも温度差を生み出しているのかもしれない。

 

なんてね。

猿酒づくり

バナナが熟している。

この前うっかり買いすぎたやつだ。

シュガースポットの直径が限界を超えようとしている。

だがしかし、今はお腹が空いていない。

明日1日の献立も決めている。デザートにバナナを付ける予定はない。

 

うーん、そうだな。

大量消費ができて、今すぐに消費しなくてもいい方法…

ご飯派だからジャムはいらんし…よし、酒にしよう。

ホワイトリカーとかに漬ける果実酒じゃなくて、猿酒だ。

果物を醸して作るやつ。

ここは日本じゃないからね。

酒税法なんて関係ないもんね。

お砂糖増やして、度数高めのやつに挑戦してみよう。

 

早速作るぜ。

一応煮沸消毒した瓶に、

・皮をむいたバナナを潰したやつ←小振りなのを7本くらい。

・きれい目なバナナの皮(黒くなってないところ)を少し←香りが出るかと思って…

・ミネラルウォーター←現地産。この国のミネラルウォーターは実は世界的にも有名

・ブラウンシュガー←これもこの国の特産品。ざわわ~な産業が盛んなのだ。

を投入し、ブラウンシュガーが溶けるまで混ぜる。

これに

・お湯で戻しておいたドライイースト

を加えて、軽ーく蓋をのせる。(ガスを逃がすため)

はい、仕込み完了。

これで現地の素材を活かしたここでしか飲めないスペシャルドリンクになるはずだ。

 

しばらくすると、ぷつぷつぷつぷつ

おお、発砲してるしてる。

バナナの甘ーい香りが部屋に充満している。

 

さて、洗濯物でもしてこよう。(手洗いです)

……

終わった。

どれどれ、様子はどうだ?

 

ああ!溢れとる。

瓶に材料入れ過ぎたか。

側に置いてたボックスティッシュがびたびたに…バナナ臭がすげぇ。

まあいいか。

とりあえず一回混ぜてガス抜きして、

瓶をお皿にのせて漏れ対策。

 

3日後くらいに味見してみようかな?

上手くいけば他のフルーツでもやってみたいな。

できあがりが楽しみだ。

なんでもない日

だけど、突然ブログ開設。

 

とある南国に住んでいます。

日本より少し不便な、だけど朗らかな空気漂うこの土地で

シンプルに暮らし始めて1年と少しが経ちました。

中途半端で今更だけど、もう一度日記を付けてみることにする。

思い立ったが吉日ってね。大したことじゃないけれど。

 

記念すべき1ページを書く今日はあいにくの雨。

仕方ない、季節は雨季に突入したのだから。

この国の季節は2つ。雨季(夏)と乾季(冬)

南半球なので季節は逆。

一応、夏場と冬場で多少の気温差あり。

 

この国はいわゆる発展途上国であるけども、

モノはわりと揃ってる。ハイテクなものは高価だけどね。

だから中進国という人もいる。

中進国なんて言葉なないけれど、意味はまあ伝わる。

 

水のシャワーで、

スーパーで骨なしのきれいな精製肉は売ってなくて、

市場にごつごつ不揃いな野菜が並んでいて、

羽根や糞がこびりついたままの卵はときどき腐ってて、

電気水道が頻繁に止まって…

なんて点は途上国を感じさせる。

 

だけど、

 

それなりにインターネットが普及していて、

スマホも売ってて、

ジムや映画館もあって、

お金出して機械を取り付ければお湯のシャワーだって浴びられる…

ことを考えると、その気になれば日本と変わらない生活を送ることも可能だ。

実際、一部の裕福な人々はかなりいい暮らしをしている。

 

何をもって発展途上国と位置づけるのか。

 

貧富の差が激しいとか、

学校に行けない子どもが多いとか、

危険な病が流行しやすいとか、

乳幼児の死亡率が高いとか、

きれいな水が飲めないとか、

道路が舗装されていないとか、

電気が供給されていないとか…

 

一般に、発展途上国という言葉からイメージされる特徴はこんなところか。

私は発展途上国のタイプにはいくつかあると考えているが、

上記はいかにもな感じだろう。

対して、この国は別のタイプだと思う。

中進国と表現されるタイプだ。

特徴は、

 

比較的モノはあるが質は低い。

施設等にある機械類はよく壊れている。

道路は舗装されているが穴だらけ。

輸入品があふれている。

肥満や糖尿病等の生活習慣病による健康問題が多い。

環境問題が大きい。

経済状態が悪い。

都市と地方の差が激しい。

 

と言ったところか。

いかにもな発展途上国の一面もあり、先進国が抱える問題ともかぶる。

発展しているというのはどういう状態なのか、正直よくわからない。

 

先進国は発展途上国の経済を向上させるために、

皆が満足な生活を送れるようにするために支援をしている。

が、結局のところ、

発展途上国という言葉は先進国が作り出したものに過ぎないのだろう。

 

だってこの国の人々は幸せそうなのだ

 

私はこの国を支援するという立場でここにいる。

国際ボランティアだ。

正直言うと、なんとも微妙な日々を過ごしている。

よく思う。

私は役に立てるのか?必要とされているのか?

若く経験の浅い私の能力では及ばないことが多々あることは自覚している。

ゆえに自分の無力さや不甲斐なさに落ち込むこともしばしばだ。

それもあって、次のようなことを考えることは避けてきた。

 

この国は発展したいのか?人々にその気はあるのか?

 

なぜならば…

この国の人々は幸せそうなのだ。

 

暖かい気候だから食べ物には困らない。

自分達で開発しなくても便利なモノは外から入ってくる。

仕事が見つからなくたって親戚の誰かが面倒をみてくれる。

お金だってお金持ちの外国が支援してくれる。

 

この国が発展しなければならない理由は、

そんなお気楽な生活はいつまでも続けられないからだ。

 

砂糖たっぷりの菓子に塩分過多の料理、

スナックやインスタント食品による手軽だけど偏った食事は健康にどう影響するのか?

それらのゴミや産業廃棄物を放置するとどうなる?

便利だけど毒にもなりうる農薬の適切な用法容量は?

 

いったい外から入ってくるどれだけの技術にその正しい知識が伴っているのか。

今はよくても、それを支える環境はどんどん壊れていっている。

自然が破壊されれば食べ物だって容易には手に入らなくなるだろう。

外国からの支援なんていつ途絶えるか。

 

そして悔しいことに、

未来に何が起こるかを気付かせること、意識させることって、

最高に難しい

今が便利で楽しいのに、どうして先のことを憂えなければならないのだ?

 

考えさせられる日々である。

考えるほどにテーマが壮大になる。自分が無力になる。

そして…

この壮大なテーマと自分にできることは切り離すことにした。

実はこれがけっこうできなかったのだ。

 

彼らが別に発展を望んでなくて、

そんな状況を打破する力がなくても、

異国にぽつんと日本人がいることで、

そこにだけちょっとだけ特別な空気が流れればいい。

そしていつの日か、お気楽でいられなくなったとき、

その日本人がもごもごやってた些細な言葉や行動の意味を思い出してくれればいい。

 

なんて思いながら、相変わらず自分の立場に虚しさを覚えない日はない。

それでいいのだ。

ここへ来たことに後悔はない。

 

ああ。

あっさりくだらないネタでも書きたかったのに、

なんやわけわからんことになってしまったな。

うん、今日はもう帰ろ。