村の朝食

ボランティア仲間の友人が教えてくれたレシピの覚書。

 

彼は村の学校をその村にホームステイしながら巡回する先生ボランティアだ。

そんな彼が、ある山奥の村に行ったときに出された朝食のパンがとても美味しかったと、

彼の家に遊びに行ったときに、それをつくって振る舞ってくれた。

 

ココナッツミルクを使った蒸しパンのようなもので、

外側は水分を含んでぺたりと手にくっつくが、

割ってみると中身はふっくらもちもちとしている。

優しい甘さとココナッツの香りが絶妙だ。

 

材料:

小麦粉(強力粉がベター) ― 300gくらい

砂糖 ― カレースプーン1杯くらい

牛乳 ― 100ccくらい

ドライイースト ― ティースプーン1杯くらい

油(サラダ油、オリーブオイル、バター等なんでも) ― 大さじ1杯くらい

ココナッツミルク ― 適量 

作り方:

1.ボールに小麦粉・砂糖・ドライイーストを合わせる。

2.オイル・牛乳を加え、よく捏ねる。10分くらい。

3.ボールをラップで覆い、生地が約2倍に膨らむまで放置。

4.膨らんだ生地を軽く捏ね直し、適当な大きさにちぎって丸める。

5.鍋にオイル(分量外)を塗る。

6.鍋に丸めた生地を敷き詰めるように並べる。

7.生地がちょうど浸るくらいにココナッツミルクを注ぐ。

8.鍋に蓋をして弱火にかける。40分くらい。様子を見ながら時間は調節。

9.生地にしっかり火がとおり、ココナッツミルクがなくなればできあがり。

 

けっこう腹にたまる一品で、ひとつかふたつも食べれば満足だ。

お鍋ひとつあれば作れるところがありがたい。

もちろんオーブンで焼き上げても。

 

オーブンどころかガスもないその村では、

石で釜戸を組み、薪で火をおこして、このパンを蒸し上げる(茹で上げる?)のだそう。

ココナッツミルクも庭から採ってきた実を削り出して手搾りだ。

 

日の出とともに目覚め、手間ひまのかかった食事をのんびりと楽しむ。

都市部ではすっかり消えてしまった生活も、山の中では丁寧に営まれている。

 

帰国までにもう少し、そんな生活に触れておきたいなぁ。